Introduction
ゆずきちの紹介
ゆずきちとは
「ゆずきち」とは、名前だけ見ると「ゆず」を想像するかもしれませんが、実は「かぼす」や「すだち」の仲間です。「ゆずきち」は萩市上田万(旧阿武郡田万川町)が原産の柑橘で、山口県の伝統果樹です。また「長門の国で生まれ、ゆずより優れている」という意が込められています。
平成9年に特産として広まり始め、平成10年には、長門市、下関市まで栽培地が広がっていきました。
ゆずきちの特徴
まろやかな酸味とさわやかな香り、たっぷり搾れる果汁、そして青々とした緑色が特長です。かぼすやすだちのように強い香りはなく、酸味も強すぎないので、様々な料理に合わせることができます。
果汁歩合は40%と柑橘類の中で最も高い部類にあります。
そして、ゆずきちの最大の特徴は「種がない」という点です。
俵山には他の柑橘類がなく、種が入り込まないために種がなく栽培ができています。小さなお子様が食べても種がないので喉に詰まることもなく、とても甘いので誰もが安心して食べることができます。
見た目
ゆずきちの外観はすだちに酷似しており、球形をしています。サイズは4~5cm程度で、ゆずなどに比べたら少し小振りです。
収穫時期
ゆずきちの収穫時期は8月中旬~10月中旬です。かぼすやすだちの仲間ですが、収穫は少し早めに始まります。
栄養価
ゆずやかぼすに比べるとリンゴ酸が多く含まれています。
リンゴ酸にはクエン酸サイクルを活発にさせる働きがあるので、疲れやすさの解消、疲労回復を促すなどと言われています。
また、特にβカロテンが多く含まれています。βカロテンは色鮮やかな緑黄色野菜などに多く含まれている、強力な抗酸化力を持つ栄養素です。
免疫機能を正常に保つ、視力を維持するなどに必要不可欠な成分です。
美味しい食べ方
ゆずきちはそのまま食べてもまろやかな酸味で美味しく食べることができます。他の食べ物と合わせる簡単な使い方は、焼き魚や肉料理に一絞りする方法です。普段の料理が爽やかな味になります。
また、刺身の醤油に加えたり、焼酎に一絞りすることでさっぱりとした風味をプラスすることもできます。